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ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

孤独なデスマーチの中で知る「人肌恋しい」の意味

大阪の皆さん、お久しぶりです。

 

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こんにちは私です代表です村山です。

再び、唐突な怒髪天で失礼します。

あと、強風に煽られ斜めりながら失礼します。

 

 

先月・今月だけはやたら出張が多いので、ブログのネタがあって助かります。最近、なんにも面白くないお仕事報告ばかりで恐縮です。

って思ったけど、私の立場を鑑みるに、このようなお仕事報告を無難に書いていてしかるべきなんだ、ということに気が付いたので恐縮を撤回します。恐縮を撤回したことに恐縮です。

 

 

 

大阪へ  車で(白目)

大阪へ向かっておりました。車で。  車 で。泣きたい。

 

先週の名古屋に引き続き、長距離運転です。新幹線という文明の利器が、びゅんびゅんと縦横無尽に日本列島を走り回るこのご時世に、なぜ車。

 

「大人」というものは、時として不条理という劇物をごっくんと飲み下し、襲われる腹痛に正露丸という笑顔で誤摩化しながら生きて行くものなんだ、と自らに言い聞かせる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

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大阪への出発日は、ルノワールも筆が進みそうな絵に描いたような晴天。絶好のドライブ日和ですね。渋滞もなく、気持ち良く突っ走りましたよ。

 

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こんな良い天気ですからね、まさか次の日天候が急変して大雪になるなんて誰も思うわけありませんよね。いやぁ、冬の晴れ空は青いなぁ。

 

私、昔からサービスエリア大好きで、寄ると必ず何かしらを買い食いしたくなります。もうお腹いっぱいな時にも、なんか買っちゃう。罪なプレイスです。

この日、大阪まで何回か停まったサービスエリアで食べたものは以下。

 

・釜揚げうどん(大)+ かしわ天

・ソフトクリーム

・今川焼(カスタード)

・八つ橋ショコラ(帰ってから自分用)

 

ね、デブまっしぐら。明日から雑草摘んで食べる生活にします。

なんでサービスエリアの食べ物って、全てが美味しそうに見えるんでしょう。ゲレンデ効果ならぬ、SA効果ですね。

 

名古屋辺りに入り、そろそろ腰も痛くなってくる頃合いで寄ったサービスエリアで、こんな看板が目に入ります。

 

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足湯。最近のサービスエリアって、なかなか気が利いてますよね。長距離運転の疲れを、ここで癒してくれと。

 

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おぉ、これは良い。露天ですよ。しかも貸し切り。

よーし、と靴下を脱ぎかけた瞬間、ここで冒頭の写真に戻ります。

 

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首がもげそうになる程の、強風。そりゃ誰もいないわ。

なんででしょうね、島根のときもそうでしたけど、私が地方に行くと大体荒れ狂う程の暴風が吹いてる気がします。

 

でも、空はしっかり青空が広がっています。

こんな晴天の中、誰が次の日猛吹雪になるなんて予想できるでしょうか、誰もできません。

 

脱ぎかけた靴下を履き、凍えながら大阪へと向かいます。

 

 

大阪の平和な夜

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23時。夜は難波でうきうきと飲み歩きます。やっぱり良いですね、知らない土地で飲み歩くの。

 

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▲立ち飲み屋くらいしか入れる店がありません

 

難波の中でも、グランド花月がある一帯の飲屋街は、近年「裏なんば」なんて呼ばれてるみたいでね。そのネーミングからわかるように、若い人が多く街を行き交います。

どの店も人がひしめいてて、楽しそうな嬌声に溢れてますよ。

 

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▲人生で一番うまいと思った「牛すじ煮込み」

 

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▲人生で一番うまいと思った「かす焼きそば」

 

ね、デブまっしぐら

なんか、こう、私貧乏性なので、「せっかく来たんだから元を取らねばならない」という強迫観念に支配されて、無駄に食べようとする。だから出張が立て込むと太るのである。という、今更ながらの自己分析に到りました。もう歩いて東京まで帰ります。

 

大阪は相変わらず活気がありますね。今度は仕事じゃなく、ゆっくりしていきたいものです。大阪、いいとこ。

 

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と、次の日は例のように非人道的なまでの早朝から、前日の暴食を無かったことにしようと、豚の如く働きます。

 

そして、夕方。そのまま車に乗り、東京へとんぼ返り。本当、なにこの日程

この日程考えた当時の自分を正座させて小1時間説教しようかと存じます。

 

 

忍び寄る脅威

で、猿でも可視化できるような伏線張っておきましたけど。帰りのお天気ね

 

ここまで何度も書いたように、こんな晴天が続くものとばかり思ってた脳内ハウステンボスの私。「天気予報」というフレーズは、私の頭から完全にデリートされてました。

 

つまり、ノーマルタイヤで東京を出発しました馬鹿、ここに極まれり。

今思えば、行きのサービスエリアで呑気にぱくぱくと買い食いして浮かれポンチしてた自分をブレーンバスターしに行きたい。

 

何の情報も仕入れないまま、「仕事がある。帰らなければ」という一意専心で出発します。

 

だって、大阪、晴れてたんだもん。 

だって、行きはどこもピーカンだったんだもん

 

 

ここから、道中の天候・及び私の精神ステータスは以下のように推移していきます。 

 

大阪出発直後:むしろ晴天

 「え?名古屋大雪?いやいや、まさか。hahaha」アクセルブィーン 

京都に入った辺り:雪がぱらつき始める

 「あれ降ってきたな。まぁ大丈夫大丈夫」アクセルブィーン

甲賀市辺り:段々大粒になる雪。周りが積もり始める

 「あれ…? 大丈夫…だよね? 早くいこ…」アクセル控えめ

四日市市辺り:完全に大雪。高速道路上以外は、既にかなり積もってる

 「ヤバいこれヤバいやつ。絶対ヤバいやつ」  60Km以下厳守

名古屋市周辺:数メートル先も見えない吹雪。高速道路上も積もり始める

 「……死ぬかもしれない」 40Km以下絶対厳守。

 

 

迫られる選択

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※渋滞中に撮影

 

この頃には、完全に軽くパニくってました。

なんたって、何回かスリップ起こしましたからね。一番ヤバいときは90度くらい斜めって止まりました。冷や汗って、本当にあるんですよ。他の車が居ないとこで良かった。

 

ここで私は選択に迫られます。

 

①ここで高速を下り、市街で嵐が止むまで待機

②このまま微速で進み続ける

 

①は安全策なように見えますが、デメリットがいくつかあります。

まず、雪道走行において最も危険なタイミングは「アクセルを踏む時」「ブレーキを踏む時」。下道に下りた場合、この二つの動作が劇的に増えます。

さらに高速道路よりも雪の轍の無い道が多くなり、カーブの機会も増え、危険度は飛躍的に上がります。

 

①のもう一つのデメリット。それは、ここで停まったら、まず間違いなく2〜3日はその場で足止めを食うであろうということ。だって、私ノーマルタイヤの浮かれポンチだから

仕事がある」という事実が、こんなに重くのしかかって感じられたことはありません。

 

なので、勇気を持って、②のデスマーチを選択します

方法は至ってシンプル。

 

・40Km以上は絶対に出さず

・アクセルを“ふんわ〜り”踏み続け

・ブレーキはなるべく踏まず

・車線変更なんて言語道断

・何にも折れない強い心を持ち続ける

 

まさに薄氷の上を進むかのごときデスマーチの開始です

 

 

孤独なデスマーチ

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↑これね、フロントウィンドウが凍ってるんですよ。雪がすごいんでワイパーかけますよね。拭いた先から、凍っていきます。

 

洗浄液を適時出して溶かしてたんですが、道中、洗浄液切れました

ワイパーあんまりかけていられなくなりました。視界が一気に悪くなります

 

 

途中、スマホの充電も切れました

昼間充電できなかったのと、道路情報を収集していたせいで。

 

 

山間のせいか、ラジオも入りません

“サー”という砂嵐音が、虚しく車内を満たします。

 

 

食べるものも、ありません。

 

 

 

 

………

 

 

泣 き た い

 こんなに心細く、かつ精神的に追いつめられたのは久々です。

 

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※渋滞中に撮影

 

アリでも死なない程の優しさで“ふんわ〜り”アクセルを踏み続け、40Km以下のスピードで、亀の如く、高速道路を進み続ける。ハンドルをしっかり握り、ずっと前傾姿勢で。

 

 

いつ終わるとも分からない大雪と雪道。

 

 

いつスリップするかと神経を削り続ける運転。

 

 

本能的に、脳が現実を否定し始める。

走馬灯のように、出張先の美味しいお酒とご飯が、頭を駆け巡る。

 

 

 

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昨日のあんなものや

 

 

 

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あの時のこんなもの

 

 

 

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あの子のことや

 

 

 

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首を持っていかれそうな昨日の暴風のこと。

 

今思えば、あれが大雪のフラグだったのk……

 

 

 

 

人肌恋しいの意味

思い出した。行きのサービスエリア。

浮かれポンチだった私が、自分用に買った、あれ。

 

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八つ橋ショコラ

 

帰ってから自分だけで楽しもうとしてたのに、まさかここで役立つなんて。

銃弾を胸に受けたら胸ポケットに入れておいた聖書が守ってくれてた、みたいな熱い展開です。

 

童貞が女性の服を脱がすような不器用さで八つ橋ショコラの封を解き、アホみたいに頬張ります。今は、この食感と甘味だけが、心の拠り所です。

まさか、人生で 八つ橋ショコラを唯一の心の拠り所にする日が来るとは 思ってもみなかった

 

あまりの不安と心細さに、八つ橋のぷにぷに生地を人肌に見立て、頬ずりしながら『崖の上のポニョ』を口ずさみ、己を奮い立たせます。「ぽ〜にょぽ〜にょぽにょ魚の子〜〜♪」。

完全な変態ですが、私は真剣です。

 

「人肌恋しい」の意味が、この事件でようやく分かりました。

 

 

デスマーチの終わり

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時速40Kmを下回るスピードで走り続けること約3時間

浜松に入り、ようやく豪雪地帯を抜けます。

 

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サービスエリアの、人の息吹を感じる店の灯火を見て、もうホッとして良いんだと、ようやく張りつめた神経が緩みます。ちょっと泣きそうになりました。

 

事故んなくて、良かった。

 

デスマーチを選択して良かった。

 

ここまで来れて良かった。

 

八つ橋ショコラ買っといて、本当に良かった。

 

ありがとう、八つ子。君が居なかったら、今の僕は居ない。今は、君の肌(生地)に包まれて眠りたい。

 

今度箱買いしよ。

 

 

 

というわけで

 

皆様、これからの季節、関東地方でも度々の降雪が予測されます。

鷹をくくって浮かれポンチしていると、いつ私のような悲劇に見舞われるともわかりません。降ってからでは遅いのです。

 

今からすぐにでも、冬用タイヤへの交換を。

 

 

あー良かった、帰れて

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株式会社シェルドレイク 代表 ムラヤマ

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