ワイン不完全ガイド「シェルブロ」

戦わないワイン商 (株)Sheldlake代表村山による、ワインとかなんかそんな感じのブログ

新入荷ワイン紹介5 スロバキア・ストレコフの家族ワイナリー 〜 リースリング、2つのアプローチ 〜


 

↑ の続きです。残りの白2種のご紹介。

 

2種とも同じヴィンテージのリースリング。そして醸造アプローチがそれぞれ異なります

 

これは飲み比べが面白いですよ。

 

 

◆ 目次

 

 

Nabobuliach, Riesling 2016

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さぁ、スロバキアのリースリング。寄ってらっしゃい見てら(以下略 。

 

これ、イチ押しの1本。かなり面白い醸造法を取ってます。

それは、ワイン名にもなっている『 Nabobuliach 』に関係してます。

 

ラベル表記について

『Ryzling rýnský(リーズリング リンスキー)』=「Riesling(リースリング)

 

ですね。チェコ・Petr MARADAの記事でも書きました。

 

 

そして、筆記体で表記されてる『 Nabobuliach (ナ ボブリアック)』。

これが重要です。

 

Na bobuliach」→「Na(= On Bobuliach(= Berry) 」

 

ここから、

 

Nabobuliach (ナ ボブリアック)』=「ベリーの上で寝かせる

 

 といった意味合いになります。

 

ハンガリーオークでの発酵が終わった後、そのワインの中に、同じ年の傷のないブドウ(この場合はリースリング)をドコドコ入れますそんでそのまま熟成に入ります

 

つまり、「ベリーの上で寝かせる=Na bobuliach」ってわけです。

私は初めて聞いた手法です。なんだそれ。

 

お兄さんのTomás Kasnyikさんのお話によると

 

よりジューシーに、コクのあるフレッシュ感が生まれる。
さらに、ブドウの皮に備わっている酸化防止作用がワインにつく、オレンジワインと同じように。より強いワインになるんだ

 

とのこと。

真偽のほどはわかりませんが、これは興味深い。

 

こんなイメージ。これが樽の中で行われていると。

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これを、ず〜〜っと漬け続けるとこんなことになります。

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Nabobuliach リースリング』は10ヶ月間、この状態で熟成されます。

その味わいはいかがなものでしょうか。

 

『Nabobuliach, Riesling 2016』テイスティング

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【外観】ですが、けっこう色は濃いめ。

黄金がかったイエローって感じでしょうか。

 

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【香り】。「あっふん」て極めてキモい声が出るほどのアロマ。キモいのは私出あってワインは最高。

 

グレープフルーツやレモンに近いフレッシュな柑橘香と共に、香木のような心地良い香り。そんで味わいにミネラル感を予感させるニュアンス。

 

 これは期待が膨らみます。

 

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【味わい】。醸造法の特異さとは裏腹に、ちゃんとド真ん中歩いてる。そんな味わい。うま。

 

少し甘さあるピンクグレープフルーツをギュッと絞ったかのようなフレッシュさ。ぎゅんと伸びやかで綺麗な酸味。好きです。

仄かな甘みが一気に広がって、ゆっくりとコクを広げていく苦味。愛してる。

口中にが滞留するフレッシュでミネラルリーなコク。ちょっと休憩していかない?


フレッシュながらコクが余韻する、艶やかな一口。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

「醸造方法が変わっている」。そんなことはもはやどうでも良くて、ただワインを見つめる。そうするとこのワインの美しさが際立ってきます。

 

面白いアプローチで煌めきを見せるスロバキアの “ブドウ漬け” リースリング

どうぞお試しを。

 

 

FOUR DAYS, Riesling 2016

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同じくストレコフのリースリング

 

同じく2016ヴィンテージのリースリングですが、先ほどとは醸造アプローチが異なります。

例によって、ラベル表記がその内情。

 

ラベル表記について 

『 FOUR DAYS 』とありますね。「4日間」です。

 

何が4日間かって、「4日間、スキンコンタクトしました」ということですな。

簡単に言っちゃえば、「半オレンジワイン」です。

 

実は、他にも『SEVEN DAYS』『ORANGE』とあるんですよ。

 

でもね、やっぱり「一番広く食事と共に楽しめるものは何か」って考えて、今回は『 FOUR DAYS 』を輸入しました。

 

『FOUR DAYS, Riesling 2016』テイスティング

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【外観】。4日間とはいえ、スキンコンタクトの影響が出ていますね。少し濃くなっておりますな。

淡い麦わらって感じ。
 

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【香り】。このワインを頭から浴びたい、ついでに髪を洗ってしまいたい。

これを全身に塗りたくって外に出れば道ゆく女性が振り向くのではないか。そして私は社会的に死ぬのではないか。そんな最高の香りです。伝わりますか?

 

蜜感を伴った果実香が最高。花梨とか洋梨の感じ。かと言って「甘い」のではなく、瑞々しさ煌めくブドウの香り。

後ろの方に香木のニュアンスがあって、これがまた心地よさを爆増させてます。

言葉にしようとすればするほど、様々な香りの要素が押し寄せて感じられる。

 

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【味わい】。もう抱いて。以上となりますどうもありがとうございました。

 

なんとジューシーな果実味、しなやかな酸味。コクを出す苦味のバランスも抜群。

 

まろやかな口当たりのまま、するっと喉を滑り落ちる。そのまま全身にエキスが染み渡り、海は割れ、雷鳴が轟き、大地に生命が生まれ、生命が誕生した、そんな味わいですね。

 

そしてやはり、抜群にフードフレンドリーな要素抜群。様々な料理に広く合わせられるんじゃないでしょうか。

 

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口中に残る旨みも、芳醇に香る余韻も含め、「畑から生まれたワインだなぁ」と感じさせる。そんな素晴らしいワイン。

 

“4日間” で花開くリースリング。

あなた自身の身体で、どうぞお試しアレ。

 

 

------

 

ということで

ストレコフの家族経営ワイナリー・Kasnyikが手がける、個性光る4種の白ワインのご紹介でした。

 

私のゴミカスレベルの語彙能力と言語感覚では、ご紹介したワインの魅力を10%も伝えられてないんですが、ぜひ各々の鼻で、そして舌で感じていただければ幸いに存じます。

 

一般販売は今週末より。

ご注文お待ち申し上げます。

 

 

※3月25日 追記

スロバキアはストレコフの自然派生産者・Kasnyikのワインの一般販売を開始しました。

 

みなさまのご注文、心よりお待ち申し上げます。

 

Kasnyik(カスニック)のワインご注文はこちら

 

 

新入荷ワインご紹介 まとめ

2019年一発目の新入荷ワインのご紹介は以上となります。

 

[Petr MARADA(チェコ)]

[MAGULA(スロバキア)]

[Kasnyik(スロバキア)]

 

みなさまの琴線にそっと触れるようなワインたちであります。

ご興味ある方、心よりご注文をお待ち申し上げます。

 

 

 

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新入荷ワイン紹介4 スロバキア・ストレコフの家族ワイナリー 〜 ストレコフの伝統白品種2種 〜

先週当ブログでご紹介し、一般発売も開始された新入荷ワイン。

おかげさまで非常によく売れております。ご注文いただいたみなさま、心から御礼申し上げます。ね、すんげー美味しかったでしょ?

 

 

さて、まだあります新入荷ワイン。

 

最後は同じくスロバキアから、ジューシーでミネラリーな、各個性が鮮明に光る白4種

 

ストレコフの自然派生産者が手がけます。はいドン。

 

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Kasnyik カスニック

南スロバキア、ニトラ地方。Strekov(ストレコフ)。古くからのワイン造りの歴史が脈々と受け継がれ、近年では「スロバキアにおけるナチュラルワイン生産の最前線」とも称されている小さな村で、2006年、Tomás / Gabriel Kasnyik兄弟により家族ワイナリー・『Kasnyik』が設立される。

畑の多くは南向きに斜面を成し、そこに流れる絶妙なミクロクリマが流れる。土壌は主に粘板岩。鉱物と粘土が豊富に含まれ、ワインに良質なミネラルを付与する。

栽培から醸造まで、一貫してSO2に頼らないで済むワイン造りを信条とし、「ワイン醸造プロセス中の介入を最小限に抑えること」がKasnyikの掟。 人工酵母や酵素などを使わず天然酵母による発酵。SO2添加は瓶詰め時のみ極少量使用。房は全て取り除き果実のみによる浸漬。 全てのワインはノンフィルターで、健全なワインを届けるため慎重な澱引きを行う。

ストレコフのテロワール、ストレコフの天然酵母、ストレコフの伝統品種への熱いこだわり。

「僕らは『ストレコフのワイン』を造りたいんだ。それ以外のものはいらないよ」。 そう語るTomás・Gabriel兄弟の真摯な目は、自分の生まれ育った村への愛で満ちている 。

 

■畑面積:12ヘクタール

■土壌:粘板岩(スレート)

■認証機関:なし

■主要品種 ヴェルシュリースリング、グリューナーフェルトリーナー、リースリング、シェルドネ、ブラウフレンキッシュ、サン・ローラン、アリベルネ、デュナイ

  

これからご紹介する白4種から、

 

 ・グリューナー・フェルトリーナー

 ・ヴェルシュリースリング

 

は 特 に 輸入したかったんです。何があっても。

 

理由は単純。Kasnyik兄弟の熱い想いを直接聞いたからです。

 

 

↑ ここでも書いてますが、今一度引用します。

 


 

特にストレコフでは、グリューナーヴェルシュリースリングが中心。むしろ、ここでこそ、その輝きを発揮する。

 

その流れで、以下のような懸念を話してくれました。しかしそれは同時に、信念でもありました。

 

「グリューナー」と「ヴェルシュリースリング」は、スロバキア全体でよく栽培されてる品種だ。
しかし、最近の主要な大メーカーは、この2品種を “安物” “質の低いもの” として扱っているように見て取れる。

 

彼ら大メーカーは、カベルネやシャルドネといった “国際品種” ばかりを次々と植えている。なぜかって、「売れるから」だ。
次の10年で、この傾向は激しくなっていくだろう。新しく、これら伝統品種を植える方向には進んでいないんだよ。

 

我々は「グリューナー・フェルトリーナー」と『ヴェルシュリースリング』、この2つの品種を引き継いでいきたいんだ。
ただ「栽培しやすいから」なのではなく、「テロワールに適合しているから」「これが貴重で、そして最高なんだから」という気概をもって、栽培しワインを造っているよ。

 


 

 

◆ 目次

 

というわけで行きましょう。

まずはストレコフの伝統品種、その一角から。

 

 

Grüner Veltliner, sur lie 2016

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グリューナー・フェルトリーナーが私を呼んでいる。この品種、個人的に大好き、愛してる。

 

Grüner Veltliner(グリューナー・フェルトリーナー)、少なくともワインを普段飲まない方にとっては耳馴染みはないでしょう。

なんかプロレス技みたいですよね。グリューナー・フェルトリーナー・スープレックスホールドとかありそう。

 

グリューナーといえば、なんといってもオーストリア。スロバキアのお隣ですね。ほとんどの地域で栽培される白品種です。

“さっぱりフルーティ”系なものが多い中、“ドシッとまったり”系なものもよく見る。

つまり、テロワールや醸造方法によって様々な表情に変えることのできる品種ってことです。

ぐい飲み系のものでも、低価格で美味しいワイン結構ありますよ。ワイン好きの方は覚えておいて損はありません。

 

ラベル表記について

例によって、ラベル表記のお勉強。

 

Veltlínske zelené (ヴェルトリンスケ ゼレネ)

 

ってのが、 『Grüner Veltliner(グリューナー・フェルトリーナー)』(国際表記)のスロバキア語表記となります。なんか通ずるものがありますな。

 

 

んで、『Sur Lie(シュール・リー)』 って表記がありますよね。これ、一種の醸造方法なんですが、本題ではないので適当に流します。

 

※簡単にいえば

Sur = On / Lie = 澱(オリ)

発酵後、役目を終えた酵母が、タンパク質など様々な成分と結びつき析出=澱となる。その澱を除去せずに、ワインに “漬け込んで” その旨味となる成分を引き出していく製法。

ワインに独特の香りや深みを生む。

 って感じなんですが、まぁ気にしないでOKですよ。

 

『Grüner Veltliner sur lie 2016』テイスティング

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 【外観】。けっこう色濃いめ。濃い目のイエローですな。

果実の甘みたっぷり感を思わせます。

 

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【香り】。いいですなぁ〜。シュール・リーの特徴がよく出ておりますぞ。

 

柑橘系ですが、成熟して甘やかなやつ。白桃っぽさもあって“旨い”香り

仄かにハーブが香って、バニラとか白胡椒のニュアンスがめっちゃ気持ちいい。

コメントとかどうでもいいから早く飲みたい。

 

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【味わい】。

 

やはり果実の甘み“たっぷり”といった趣き。淡い酸味がこのワインをコッテリとさせてない要因になってるかと。

口中に残る滑らかな苦味がまたいい感じ。旨みの残響に寄与してますね。

 

味わいはけっこう厚みを感じるんですが、余韻はそれとは異なり、フレッシュさを置いて帰っていくみたいなニクいやつ。こんな男いたら絶対モテる。見習おう。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

澱引きしただけのノンフィルターなんですが、実に綺麗な味わい。

厚みを感じさせながらフレッシュ感も残す。Kasnyikの実力の一端が伺える一口ですね。

 

スロバキア産、シュール・リーのグリューナー。 

どうぞお試しあれ。 

 

 

Welschriesling, Malý Strapec 2016

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お次もストレコフ伝統品種、「ヴェルシュリースリング」。これも私好き。

 

ヴェルシュリースリングも、グリューナーと同じく様々な表情を見せる品種ですね。ぐいぐい飲むタイプが多いながら、たっぷりとヴォリューミーなものまであります。

グリューナーよりも知名度は低いかも。スロバキアではよく栽培されてます。

 

ラベル表記について

Rizling vlašský (リーズリング ヴラスキー)

ってのが「Welschriesling (ヴェルシュリースリング)」(国際表記)のスロバキア語表記となります。

 

んで、気になるのが(お願いだから気にして)、『Malý Strapec(マリー ストラペック)』という表記。

これ、このワインを飲む上で知っておいてほしいスロバキア語です。

 

Malý Strapec』=「小さい房

 

ってな意味なんですが、使用されている特殊なヴェルシュリースリングに関係します。

 

Kasnyikの畑で栽培されるヴェルシュリースリング。その内の一角で、なぜか特殊な実を成す樹々があります。

普通のヴェルシュリースリングより、明らかに実が小さいんです。その樹からのみのブドウで造ったワイン、だから『Maly Strapec』と名付けられてます。

 

ブドウの味わいは、確かにヴェルシュリースリング。でも、やっぱりどこか異なる味わいだそうです。地元ストレコフの、他のどの生産者に食べてもらっても意見は同じ。

みな一様に首を傾げているそうです。

 

 

『Welschriesling, Malý Strapec 2016』テイスティング

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【外観】。これまた綺麗な色合い。

ノンフィルターでこれ。非常に丁寧な澱引き作業が目に浮かびます。

 

淡いゴールドって感じ。

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【香り】。これはなんとも表情豊かなアロマ。

 

フレッシュ柑橘やシトラスがきたと思ったら、今度は甘やかなリンゴの蜜とか。

さらに、仄かなバニラ香とナッティな香りもしっかり溶け合ってますな。

おじさんはわけわかんなくなっちゃうぞ。

 

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【味わい】。王道。奇を衒わず真っ直ぐ。ワインってこうだよね本来、って思わせる説得力。

 

ジューシーな酸味と、瑞々しい果実味。後口にスパイシーな風味。

余韻がまた素晴らしくて、柑橘とバニラ香が香ってきますな。

 

けっこう力強いはずなんですが、ついグイッと行きたくなるフレッシュ感。

 

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ストレコフ伝統品種に真っ向から向き合っているような、そんなことを感じさせられます。

 

「ヴェルシュリースリング」を引き出そうっていう意志がしっかりあるワイン。

 

ストレコフのヴェルシュリースリング、どうぞ皆様も向き合ってみてください。

 

 

残りは白2種。続きます。

 

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新入荷ワイン紹介3 スロバキア・MAGULA新作 〜カルボニック / ロゼ 〜

新入荷ワインのご紹介、続きです。

 

 

 

 

前2記事はチェコより。

そして今回はスロバキアからのめっちゃ美味しいやつ。弊社一番人気と言っても過言ではない、こちらのワイナリー。

 

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Wine Estate MAGULA マグラ

1931年から3世代に渡りワインを造りを伝承し続ける家族経営ワイナリー。 たった10ヘクタールの自社農園で、徹底した収量制限の元、除草剤・農薬・化学肥料を一切使用しないブドウ栽培。野生酵母による発酵。人的介入を最小限にし、酸化防止剤を始めとした添加物に頼らない醸造。この土地の特徴をそのままブドウとワインに反映させることにこだわるMAGULAのワインは、その他のものとは一線を画す特徴的で芳醇な香りを湛える。瑞々しい果実味、そして体に染み渡っていくようなエキスは、そのワインが「大地から生まれたものだ」と確かに感じさせてくれる一滴である。

 

※ワイナリーに関してはこちらも参照ください

 

MAGULAより、2種の新作をお持ちしました。

 

まずは、とびっきりジューシーな赤、の新ヴィンテージ。

 

 

Carboniq 2017

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『カルボニック 2017』。前回の2016ヴィンテージでものすごく気に入っちゃったんで、新ヴィンテージを楽しみにしておりました。

 

ラベル表記について

醸造法は、ワイン名の『カルボニック』からわかる方も多いはず。マセラシオン・カルボニック法によるワインです。

こちらで、何となくイメージしていただければ。

 『2016』はポルトギーザーの生育があまり芳しくなく、他2品種で補いました。それも非常に面白いし好きだったけど。 

 

今回の『2017』ではポルトギーザー100%。これを待っていた。

 

『Carboniq 2017』テイスティング 

 ラベルが相変わらず可愛い。ボトルが太いやつになりました。

 

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引き続き、撮影環境@ブタ小屋からお送りします。

 

グラスの向こうが見えるくらいの薄い色合い。ちょっぴりピンクがかってますな。

 

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【香り】。MAGULAのカルボニックだ〜 わっほぃ って。これですよこれ。

 

マセラシオン・カルボニックの特徴ですね。甘やかなイチゴとかクランベリー。

仄かにスミレのようなフラワリーな香りも。

『2016』とはかなり異なりますね。『2016』はもっと、梅ジソジュースのような香りが強かったんですが、『2017』はもっと優しい感じ。より甘やかな香りが顕著。

 

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【味わい】ですが、もう1杯目からいけますね。

下手に1杯目の白ワインで迷うくらいなら、この『カルボニック』を飲んどけば全て丸く収まる、そしてこの世から紛争がなくなる、そんな味わい。伝わってますか?

 

ひたすらジューシーな果実味。DA PUMPがU.S.A踊りだすような軽やかな口当たり。

ほんのり甘い果実味に、柔らかな酸味が合いの手を入れてくれてます。身体の全ての器官に染み渡っていくかのよう。

気づけば目の前のあなたのグラスも空になっていることでしょう。

 

度数は10.5%。ワインが苦手な方にも、美味しく飲んでいただけるかと。

 

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「『2016』より『2017』の方が好き」っていう人、結構多いと思います。よりジューシーな甘やかさ、柔らかな酸味。

 

甲乙は付け難いですが、前ヴィンテージとは全く異なる味わいを魅せてくれる『カルボニック 2017』。 

量が少ないのでお早めに。

 

 

Pink Wolf 2017

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MAGULAのロゼですよ。お初です。 

もうラベルが可愛すぎるでしょ。『ピンクの狼』、本当良いワイン名。

 

ラベル表記について

ラベルに記載している『Ružový vlk』。スロバキア語です。

・Ružový = Rose, Pink

・vlk = Wolf

英名『Pink Wolf』ってことです。

 

で、使用品種を収穫した場所に関して。

 

MAGULAの畑は、主に[Rose Valley(薔薇の谷)][Wolf Valley(狼の谷)]とそれぞれ呼ばれる場所に位置しています。

この谷の入り組みが、ミクロクリマを形成しているわけです。

 

で、使用品種が

 

・ポルトギーザー 65% = Wolf Valley で収穫

・ブラウフレンキッシュ 35% = Rose Valley で収穫

 

 というわけで『Pink Wolf』って名付けられてるわけですね。

 

 

『Pink Wolf 2017』テイスティング 

ちなみに、澱引きのみを慎重に行っただけのノンフィルターです。

 

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【外観】。綺麗な色合いですなぁ。ラベルと同じく可愛らしい色合い。うまそう。

 

結構濃い目の、オレンジがかったピンクといったところでしょうか。うまそう。

 

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【香り】。フレッシュ感ありますなぁ。香りだけで、スイスイいけそうな飲み口が予想されます。

 

フレッシュなラズベリーってのが強いですな。そしてバラ。いい香り。

少し塩っぽいニュアンスがあとを引きます。

 

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【味わい】。こりゃ爽やかな飲み口。でも後を引く味わい。

 

新鮮な赤い果実をかじったみたい。ピュアッピュアな果実味。それでも、黒ブドウ由来の仄かな苦味が口に残って、コクになってます。

飲み込んだ後も、最後までジューシーな後口で、次々飲みたくなりますね。

 

爽やかで、優しい。そんなワインです。

 

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暖炉の前でこの『Pink Wolf』を傾け、隣には狼がスヤスヤ寝ている。

 

そんな、現実の私の生活とはかけ離れた妄想が加速するワイン。

寒い日に暖かい部屋で、暑い日に外で。様々なシチュエーションでマッチするワインとなりましょう。

 

ピンクの毛をした狼たちが、あなたをお待ちしております。

 

 

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さて、MAGULAからの新作は以上。

すでにいくつかのお店さんでは出ておりますが、一般販売は明日より開始となります。

 

ついでに、大人気につき売り切れていたこちらのワインも、リクエストにお応えして再入荷しました

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【ポルトギーザー 2015】

 

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【ブラウフレンキッシュ 2014】

 

 こちらも併せて、ご興味のある方からのご注文、お待ち申し上げます。

 

 

※3月6日追記

スロバキアの自然派生産者・MAGULAの販売を開始しました。

 

皆様のご注文、心よりお待ち申し上げます。

MAGULAのワイン

 

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新入荷ワイン紹介 2 チェコ自然派の孤高 〜オレンジ・赤2種〜

 前回記事 

続きです。どんどん行きます。

 

同じくチェコのPetr MARADAのワインをご紹介。

 

 

まずはオレンジワインから。

 

Tramín, Orange 2017

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やみつき、というか禁断症状が出る怖れのあるワイン。

数々飲んできたオレンジワインの中でも、私はトップレベルだと思ってますまじで。

 

■品種:ゲヴュルツトラミネール

■熟成:3週間のスキンコンタクト。古樽で8ヶ月の熟成

■砂質土壌

 

Tramín červený』とありますね。

これ、「Gewürztraminer(ゲヴュルツトラミネール)」 のスロバキア/チェコ表記。

 

ラベル表記について

※「červený」=「赤」です。

この「ゲヴュルツトラミネール」という白品種、ブドウが少し赤みがかってるんですよね。そこから名付けられたんでしょう。

 

※オレンジワインの醸造、その意味については ↓ でグダグダ書いてますのでご参照ください。

 

 

『Tramín, Orange 2017』テイスティング 

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【外観】、良〜い色です。かなり濁りがあります。

瓶の底には、澱が見受けられます。ノンフィルターですね。

 

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【香り】。「ふぉぉぉぉお」って雄叫びが聞こえたと思ったら自分でした。

一瞬で景色が変わるような、そんな芳香。

 

まるで紅茶ですね、ダージリンの。それからアプリコットのような甘やかな香り。

あと杉とかハーブ、あとはスパイス、あとはえーとえーとめっちゃ複雑だわこれ

 

このワインで全身洗いたい。このワインの風呂に浸かっていたい。そして私は死ぬと思う。

 

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【味わい】ですが、これまた複雑。

 

普通のグレープフルーツではなく、少し甘みのあるピンクグレープフルーツの果肉みたいなフレッシュさ。そして、このワインの旨みを生んでいる皮の苦味。抱いてください。

酸味は柔らかで、ちょいとウッディで、ちょいとスパイシーな風味がニクい。抱いてください。

口中にほんのり残る苦味も旨くて、ビターオレンジのようなアフターの香りが “ファスゥ〜〜〜ン” って長く滞留。抱いてください。

 

抱いてください。

 

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変な流行り方してるオレンジワインですが、ゲヴュルツトラミネールのオレンジって、実はあまり見ない気がします。

糖度が高いんですよね、この品種。そんな品種でスキンコンタクトしようもんなら、コントロールが大変なんじゃないかなって想像します。

こってりしたオレンジワイン、私苦手なんですけど、これは飲み口も後口もスッキリ。

 

ゲヴュルツトラミネールを見事にオレンジワインに昇華したMARADA。

敬服に値するワインですよ。

 

 

Pinot Noir 2015

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ワイン好きのみなさーん。ピノ・ノワールですよ。

 

世界中あらゆるところで栽培されるピノ・ノワール。

しかしその魅力を最大限引き出すには、土地を選び、極めて慎重な栽培過程を経て、極めて慎重な醸造コントロールを必要とします。付き合うまで気難しいけど、付き合ったらデレデレなやつ。

 

■品種:ピノ・ノワール

■熟成:後期収穫。フレンチオークで10ヶ月の熟成(ブルゴーニュのビオディナミ生産者が使用していた樽)

■砂質土壌

 

そんな品種を、チェコという見知らぬ土地、MARADAという見知らぬ生産者がどんな色合いで表現するのか。

 

「 完 璧 」の一言でした。

 

ラベル表記について

ラベルの「Rulandské modré(ルーランスケ・モドレ)」ってのが、「Pinot Noir(ピノ・ノワール)」のスロバキア/チェコ表記ですな。

 

『Pinot Noir 2015』テイスティング

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【外観】はわかりづらいですよね。すいません、ブタ小屋みたいな撮影環境なんでご容赦。

 

赤なのに、それでも一目でわかるほど濁りがあります。良いガーネットです。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【香り】はね、「完璧なピノ・ノワール」って言葉が浮かびます。

 

甘みの強いラズベリーとかカシス、そしてバラなどなどなどなど。

色んな成分が一気に押し寄せてくるので、考えることをやめたくなります。考えるのはやめましょう。今はこの心地良い香りに穢れたこの身をゆだねることにします。

 

非常に艶やかな芳香なんですが、でもどこか牧歌的な、田園風景を思わせるような。

そんな不思議な香り。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【味わい】。 うますぎる、以上

 

果実味が甘やかなんですよ、本当に。そこに艶っぽい酸味、キメの細かい苦味。

その完璧なバランスがそのまま喉を通ってきます。スルりと、なんの抵抗もなく、トゥルりと。いつの間にか口説かれて、いつの間にかOKしてたみたいに。

色っぽい果実、杉やスパイスの香る余韻がまた格別。

 

これはヤバい。これはヤバいワインです(日本語教育の敗北者感)。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

きれいなピノ・ノワールなんですけど、でもやっぱりどこか田舎っぽさというか、“イナタさ” があるんですよね。これがクセになるんです。

また一つ、大好きなワインが増えました。

 

瞠目せよ、チェコ・Petr MARADAのピノ・ノワール。

 

 

Portugieser 2016

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みんな大好き(主に私)、ポルトギーザーですよ。

 

■品種:ポルトギーザー

■熟成:2年間の発酵。オーク古樽で10ヶ月の熟成

■砂質土壌

 

このポルトギーザーさ、2年くらい発酵が止まらなくてさ

 

え……それでどうしたの?

 

どうしよう これ… って静かに見守ってたよ

 

そう…なんだ……

 

これなんの会話?っていう牧歌的なやり取り。Petr MARADAさん、若干天然なところがあります。

 

ナチュラルワインの生産者の間では、このような困った発酵はよくあります。

MARADAの哲学は「介入はシンプルに、タイムリーに」。自然の発酵に任せるってことです。

※“モダンな”ワイナリーではありえません。SO2添加するなどの介入をして、スムーズな発酵完了をしてしまいます。

 

そんなチェコ・MARADAのポルトギーザー、果たしてどんな味わいか。

 

私、恋をしました。

 

ラベル表記について

ラベルにある『 Modrý Portugal (モドリィ・ポルトゥガル)』ってのが、「Portugieser(ポルトギーザー)」のスロバキアおよびチェコでの表記。

 

『Portugieser 2016』テイスティング

 -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

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牛舎みたいな撮影環境から失礼します。

【外観】。やはり濁りがありますね。さっきのピノ・ノワールより少し濃いかな。

 

 -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【香り】。香りを取った途端、ゲラゲラ笑いが出ます。人は私の頭がおかしくなったと思うでしょう。

 

なんという複雑な香り。芳醇なエロさ。色情煽る薫り高さ。

 

甘やか〜な果実香が良いですね。チェリーのよう。抜栓したては、仄かにチーズのようなニュアンス。そしてクローブのようなスパイス香が最高ですね。

 

あとはわからん。ものすごい気持ち良い香り。エロい。

 

 -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【味わい】。マジヤベー。以上となります どうもありがとうございました。

 

まずは何と言っても、このジューシーな果実味。ポルトちゃんの特徴の一つですね。旨いエキスが身体中に染み込んでいくかのよう。そして、ほんのり乗ってくる苦味がコクになってます。

 

甘い果実、スパイス、バラなどの風味が口いっぱいに広がるんですが、段階的にそのふ雑さが増していくようです。

温かみのある果実の余韻が良いですね。どんどん杯を進めたくなります。

 

なんとも素晴らしいワイン。

 

 -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

先ほどの『ピノ・ノワール 2015』と同じく、この『ポルトギーザー 2016』、やっぱりどこか牧歌的な風味なんですよね。

他の多くのポルトギーザーとかなり趣が異なる。変わった風味。これがクセになる。

 

早く皆様にも飲んで欲しい。そして私の欠落した語彙を補ってほしい。

 

チェコのポルトギーザー。ぜひお試しを。

 

 

-------

 

 

 

さて、2回に渡ってご紹介しました、チェコの自然派ワイナリー・Petr MARADAのワインたち。

どれも選べないくらいの素晴らしいワインですよ。

 

すでに、一部のレストランやワインバーには取り扱いを開始しておりますが、正直めっちゃ評判高い。めっちゃ売れてる。

 

一般発売は本日から。

ご興味ある方、ご注文お待ち申し上げます。

 

 

※3月4日追記

チェコの自然派生産者・Petr MARADAの販売を開始しました。

 

皆様のご注文、心よりお待ち申し上げます。

Petr MARADA(ペトル マラダ)のワイン

 

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新入荷ワイン紹介1 チェコ自然派の孤高 〜白2種・微発泡〜

羽田より、大いなる眠気を青空に放射中。

 

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みなさまこんにちは、私です代表です村山です。

 

また出張です。

出発ロビーにて、暗く濁った目でキーボードを叩いている虚無がいたら、それは私です。

 

ロビーを見回すと、出張族よりも旅行客とおぼしき人々が目につく。

私のタイピング音は彼らの発する喧騒に紛れ、私という一個の存在も「場」に埋没し溶け込んでいく。溶け込んでいる自分を斜め上数メートルから客観している私。

強く孤独を感じるのは決まってこんな瞬間。事務所で仕事してる時はいつも一人だけど、不思議と孤独を感じないというのに。

何よりの問題は、よりにもよって私はこういう孤独が嫌いじゃないわけで、こうして現在の根暗&引きこもり気質を内に抱いたキッチンの油汚れみたいな38歳おっさんが醸成されるのである。

 

何が言いたいかというと、「旅行とかふざけんな私と代われよマジで」ってことです。

パソコンを観光雑誌に置換し、栄養ドリンクをビールに変換し、「出張」が「旅行」に遷移していく、そんな妄想を加速させながら文をしたためています。

 

これについて

 

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スロバキア、そしてチェコより、やっとやっとこさ、ようやく日本に到着しました。

 

本来は去年末に輸入が完了している予定でしたが、のっぴきならない事情でだいぶ遅れてしまいました。その事情ってのが、分析証関連での遅れ。

 

現在、ヨーロッパのナチュラルワインは「ある問題」を抱えてます(もしかしたら中央ヨーロッパだけかもしれませんが)。

ワインそのもの、そして生産者のあり方に関わる問題と言えます。

これに関しては、また他の記事で書くかもしれません。

 

何にせよ、お待たせしてしまった顧客の方々には大変なご不便おかけしました。申し訳ございません。

 

気が気でありませんでした。

この2ヶ月半ほど、精神がゴリゴリ削れていく音を毎日聴き続けていました。

 

 

新ワイン紹介1 〜チェコ自然派の孤高〜

さて、いきなり新ワイナリーからのワインをご紹介。アジア初上陸です(というかチェコの周辺くらいしか輸出してません)。

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Petr MARADA ペトル マラダ

 チェコ南東部、Moravia地方(モラヴィア地方)。スロバキアとの国境にほど近くのMikulčice(ミクルチチェ)村に居を構える小ワイナリー。

 創立者のPetr Maradaは、バイオリニストにして醸造/栽培責任者。小さな村の小さなワイナリーで、ワイン造りを一手に担う。

 栽培面積は8ヘクタール。5年前より、ビオロジック栽培に完全転換。幼少の頃より、古くから農業を営んでいた曽祖父と耕作用の馬に乗り畑に出て、土を学んできた経験。これが現在の栽培知識/技術の基礎となっている。栽培においては、ブドウ樹・葉などの手入れは言うまでもなく、畑の雑草の量にも気を配り、調整に調整を重ねる日々。

 必要がなければノンフィルターで瓶詰め。フィルターをかける場合は、慎重な澱引きを最小限行うのみ。SO2も同じく、必要がなければ無添加。状態を見て、瓶詰め時のみに最小限使用。 

 醸造哲学は特になく、「ただ『介入はシンプルに、タイムリーに』これだけを考えている」。

 

■栽培面積:8ヘクタール

■ビオロジック農法

■認証機関:なし

■土壌:砂質(火山灰を含む,カルシウム量が多い)、黄土

■発酵:ステンレスタンク,フレンチオーク,アカシア

■熟成:フレンチオーク,アカシア

 ※フレンチオークは新樽は一切不使用。アカシア樽は敷地内で育てたアカシアから仕立てた樽を使用。

 

ワイナリー歴史や生産者に関しては、こちらの記事から。

 

現地視察で初めてマラダのワインを飲んだ私

この人は天才なんじゃ……?

 

日本の我が元にやって来たワインを試飲した私

この人は天才です(迫真

 

総評としてはこんな感じです。

 

細かいことは ↑ のリンクに預けるとして、早速行きましょう。

まずは白2種 ・ 泡 → オレンジ ・ 赤2種と連投します。

 

 

 

Blanc de Pinot 2016

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ブラン・ド・ピノ」と名付けられたこのワイン。白ワインでこの名前なら、ピンと来る人もいるはずですな。

そう、黒ブドウのピノ・ノワールを使用してます。そして使用品種はもう2つ。「 ピノ・グリ」「ピノ・ブラン」っていうピノ種一族で仕上げた白ワイン。

ピノの白=「ブラン・ド・ピノ」ってことですな。

 

視察時にこれを飲んだ瞬間、一発で輸入することを決めました。

 

■品種:ピノ・ノワール70%, ピノ・グリ15%, ピノ・ブラン15%

■熟成:アカシア樽で10ヶ月の熟成

■高カルシウムを含む黄土

■2016年は栽培するピノ・ノワールの95%が雹害を受けたため、その他の白品種とアッサンブラージュで仕立てることにした

 

まず際立つのは、アカシア樽熟成という部分。これは珍しいですね。

 

このアカシア樽、ペトル・マラダさんのおじいさんが80年前に植えたもの。植林した場所は、葡萄畑の敷地内。そのアカシアから樽を仕立てた、ってわけです。

 

その効果、というか威力のほどは後ほど。

 

 

『Blanc de Pinot 2016』テイスティング

シンプルなラベルで好き。いい顔してますね。バイオリンがモチーフ。バイオリニストですからね。

MARADAのラベルは、基本的にこれ一択。

 

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【外観】ってやつですが、結構濃いめ。黄金がかってますな。

この色合い見ると、果実の甘みを予感させますね。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【香り】なんですが、もう“ボハァァ〜〜〜” って。 “ヴォハサ〜〜〜ン” って。伝わってます?

 

まず最初のインパクトは、なんといってもアカシアの蜜。アカシア樽由来の香りと、熟した果実のコンビネーション。 これがアカシアの蜂蜜のように感じさせてますね。

アカシア樽熟成が、こんなにも顕著にワインに反映されるとは。

他にも、花梨とか、リンゴの蜜の部分。あとは、ちょっっぴりスモーキーな樹皮のようなニュアンスも。

 

なんとも気持ちの良い香りです。

この香りのボディクリームあったら全身に塗りたくる。きっとたくさん蜂が寄って来る。そして私は死ぬ。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【味わい】ですが、「アッッハァァ〜〜〜〜」ってキモい声がつい漏れ出るほどの、エクスタシーにも似た恍惚が私に訪れます。

 

香りから感じるように、蜜っぽい甘み柔らかな苦味。これが見事に調和してますね。エロい。

そして、その調和をグイグイ引っ張るしなやかな酸味。それがフレッシュさも感じさせ、旨みがじゅんわり広がります。抱いて。

最後にほのかにスパイシーな風味。ニクいねこの。

そして口中に残る旨味とコクの波。もう私を好きにして。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

2016年のピノ・ノワールは、ほとんどが雹害にやられちゃったからこそ、他の品種と混ぜて白で仕立てたわけです。

 

こういうバッドヴィンテージの時にこそ、ワイナリーの本当の“腕”が試されます。その点で言えば、見事の一言。

これを最初に飲んで「この人すげーかも」って思いましたが、これから↓でご紹介するワインたちも含めて、その第1印象は間違っていなかった。よくやったぞ、私。

 

芳醇な甘い香りと、旨みとコクたっぷりの『ブラン・ド・ピノ 2016』。

ぜひお試しアレ。

 

 

Riesling 2015

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さぁ紳士淑女のみなさま、リースリングですよ。

 

ワイン好きの中でも、“熱狂的”とも言えるほどにこの品種を追いかける愛好家がいらっしゃいます。

試飲会とか展示会で石でも投げてみてください。7投に1回はリースリング愛好家に当たるでしょう。怒られても私は知りません。

 

スロバキアにもリースリングはあります(よくは見ないけど)。今まで飲んだ「スロバキア リースリング」、美味しかったのは1件しかありませんでした。

■品種:リースリング 100%

■熟成:アカシア樽で8ヶ月の熟成

■火山灰混じりの砂質土壌、後期収穫

 

そこへ来ての「チェコリースリング」。

生産者はPetr MARADA。

土壌は砂質土壌。私は “砂質土壌のリースリング” は初めて飲みます。

そして、アカシア樽熟成。 

 

その力は如何なものかと。

 

結果、私の琴線が震えました。

 

『Riesling 2015』テイスティング

 

ラベルに『 Ryzlink rýnský(リーズリング リンスキー)とありますね。

これが『Riesling』(リースリング)のスロバキア / チェコでの表記。

その他、この辺りでは『 Rheinriesling 』(ラインリースリング)とも呼ばれます。

 

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【外観】。『ブラン・ド・ピノ』と同じく、黄金みがありますね。

こちらも甘やかな香りと果実味を予感させます。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【香り】。甘やかな果実が “マフ〜〜〜ン”って。“ワゥル〜〜〜ン”って。伝わります? 「あ、今日はもう仕事忘れよ」って瞬時に思わせる芳醇な香り。

 

↑ にも記載しましたが、こちらもアカシア樽熟成。その効力が非常によく溶け込んでます。

花梨やリンゴに加え、アカシアの蜜。同時に仄かにスイカズラのような爽やかさも持ち合わせます。

しばらく「あっち側」が見えちゃうようなアロマ。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【味わい】。「あ、もう仕事やめよ」って思わせる甘露な口当たり。

 

旨みのある果実味ですなぁ。甘やか、まろやか。なのに、すっきりドライな飲み口。

酸味は滑らかで、滑るように喉を通ります。

柔らかな果実と、甘いアカシアの風味が心地よくアフターに響きますね。

 

先ほどの『ブラン・ド・ピノ 2016』に比べて、ずっとまろやかな飲み口ってところが顕著です。

  

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

  

アカシア樽熟成について色々お話ししました。

 

リースリングをアカシアで熟成させるなんてよく思いついたね

 

だって、このワインのブドウ畑で育ってたアカシアの木だよ? 合わないわけないよ

 

なんともシンプル。自然とは不思議なものですね。

 

甘露な果実味とまろやかな喉越し。

チェコのリースリング、ぜひご賞味あれ。

 

 

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ノンフィルター微発泡でございますお嬢様。

今までのデザインから一点、なんとも可愛らしく印象的なラベル。キャップは王冠です。

 

『リーズリング・ペトナ』と読みますが、先ほど出てきましたね、『Ryzlink』。

 使用品種を総称したワイン名ですが

 

・リースリング = Rizlink rýnsky 80%

・ヴェルシュリースリング = Rizlink vlašský 20%

 

っていうアッサンブラージュ。ここから付けられてます。

 

※ちなみに、「Riesling(リースリング)」と「Welschriesling(ヴェルシュリースリング)」は、遺伝子的にも全く無関係の品種

「ヴェルシュリースリング」って聞いた瞬間、反射的に「はいはいリースリングね知ってるぜ」って混合する方結構いらっしゃいますが、全くの別物ですぞ。味わいも香りも、その特徴はずいぶん違います。

 

本当にいいラベルですよね。女の子は誰をモチーフにしてるんでしょう。 

 

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【外観】ってことで、かなりの濁りがありますよね。いい感じです。

細かな細かな泡もイキイキと。

 

スロバキアでは毎年8月ごろ、ブルチャックという発酵中のワインが至る所で販売されます。その見た目に似てます。

 

-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

 

【香り】ですが、フレッシュなグレープフルーツ、そして甘やかな白花の香りも放つ、なんとも心地良い香り。

 

感覚のことなのでうまく伝えられませんが、この感じは「発泡が無くなっても美味しいやつ」って思い浮かびます。

 

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【味わい】。「めっちゃうめーなにこれ」以外の日本語をしばらくの間忘れました。

 

香りにあったフレッシュ感のあるグレープフルーツ、味わいではもう少し甘みがあります。にごりの旨みと瑞々しさがたまりません。

バランスも非常によく、酸味と甘み・コクのある苦味を微発泡がふんわりとまとめ上げるような。

 

これ、ちょっとでも油断したら一瞬でボトルが空になりますね。

 

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可愛らしいボトルから、その味わいもハードル上がっちゃいますが

その期待に十二分に応えてくれるノンフィルター微発泡。

 

多分早めに無くなります。お早めに。

 

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さて、お次はオレンジ、そして赤2種。

続きます。

 

 

※3月4日追記

チェコの自然派生産者・Petr MARADAの販売を開始しました。

 

皆様のご注文、心よりお待ち申し上げます。

Petr MARADA(ペトル マラダ)のワイン

 

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